ちょっとした動きでなってしまう、ぎっくり腰。 
日頃なにげなくやっている動作、行為に対して意識をもつだけでも予防になります。

また、筋力アップや筋肉を柔軟にするための運動などもおこなっていくとよいでしょう。

・重いものを持ち上げるときは、腰を曲げず膝を曲げて背筋を伸ばし、脚のちからを利用します。

小さく軽い物を拾うときも、膝を曲げてかがむように意識してみてください。

・重い荷物は分けて両手に持ち、ザックなどは両肩で担ぐようにしましょう。 荷物を２つに分けることができなければ、一方だけに重みがかからないよう、こまめに左右持ち替えましょう。

・長時間同じ姿勢でいると背骨に圧力がかかってしまい、腰痛の原因となります。 
可能であれば席を立って少し歩いてみたり、左右の足に交互に体重を乗せたりするとらくになります。 
軽いストレッチなどもよいでしょう。

また、デスクワークの場合、腰を曲げ前傾姿勢になりがちで、これは腰に負担がかかります。 
椅子に深く腰掛け、前傾姿勢にならないよう、軽く背もたれにかかるような感じで座ると、腰への負担が軽減します。

・高すぎるヒールのある靴を履くと体が前傾姿勢になり、そのバランスを取ろうと反り腰になって、腰の筋肉に負担をかけてしまいます。 
履く必要のないときはハイヒールを脱いで、クッション性のある底のスニーカーなどに履き替えて過ごすとよいでしょう。　

・寝るときの習慣によって、腰を痛めてしまう可能性もあります。

腰への負担を軽減するなら、軽く膝を曲げて、体の側面を下にして寝るとよいでしょう。 
仰向けで寝る場合、膝の下に枕やクッションを置いてみることもおすすめです。

また、柔らかすぎる布団やマットレスではなく、体が沈まない固めのものを使う方が腰への負担が軽くなります。　

・腰を支える筋力をつけるための運動や、筋肉や靭帯を柔軟にするストレッチを日常生活に取り入れていきましょう。 
その人の生活パターン、姿勢や行動の癖などによって、やるべき運動や効果的なストレッチが異なりますので、整骨院などで適切な指導を受けることをおすすめします。